久しぶりの浅田次郎作品。
「鉄道員（ぽっぽや）」「蒼穹の昴」など読んだ。
これは
初出は毎日新聞に連載されたものという。
＊
図書館のカウンターの方に勧められて借りてきた。
あの９冊の中の一冊。
地下鉄が生死の境を行き来する夢の中に多く出てくる。
なぜだろう、
地下鉄で「生まれた」
主人公だから。
地下鉄の端っこに立っていると
不思議な感じがする。
暗闇に続く先と
人が行き来する明るい駅。
浅草近くの地下鉄の銀座線のホーム、
そこに立っている鋼鉄の太い柱。
印象的だ。私も見たことがある。
そこから、彼は始まったのだ。
この本には
親との繋がりがない、あるいは薄い人たちが登場する。
面白かった。
死後の世界？
生と死のはざま。
そんなことも考えた。
主人公はそんなはざまで
自分の人生を振り返り、思い、
忘れざる人々のおもかげを胸に抱えて
生きていくのだ。
「孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。
切なすぎる愛と奇跡の物語。「鉄道員（ぽっぽや）」「蒼穹の昴」など読んだ。
これは
初出は毎日新聞に連載されたものという。
＊
図書館のカウンターの方に勧められて借りてきた。
あの９冊の中の一冊。
地下鉄が生死の境を行き来する夢の中に多く出てくる。
なぜだろう、
地下鉄で「生まれた」
主人公だから。
地下鉄の端っこに立っていると
不思議な感じがする。
暗闇に続く先と
人が行き来する明るい駅。
浅草近くの地下鉄の銀座線のホーム、
そこに立っている鋼鉄の太い柱。
印象的だ。私も見たことがある。
そこから、彼は始まったのだ。
この本には
親との繋がりがない、あるいは薄い人たちが登場する。
面白かった。
死後の世界？
生と死のはざま。
そんなことも考えた。
主人公はそんなはざまで
自分の人生を振り返り、思い、
忘れざる人々のおもかげを胸に抱えて
生きていくのだ。
「孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。
エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。
家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。
孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。
涙なくして読めない至高の最終章。著者会心の傑作。
孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。
涙なくして読めない至高の最終章。著者会心の傑作。
時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年――
